以前も取り上げたことのあるゲーム
『水桜記』(作:びびんばー様)
2周目をプレイしたので感想を少し。
一周目は、捕縛した将兵を配下に加えてプレイしていたので
今回のプレイ方針は、
捕えて斬る!(ただし、技能書を入手できない兵は解放して褒賞100を取る)
斬って斬って斬りまくった結果、配下が全く増えない。
ただ、予想していたよりも苦戦する場面は少なかった。
(これは、褒賞交換で「撹乱」などの技能を覚えさせていた効果もある。
撹乱や暗殺を封印したプレイだと、もっと被害が増えていたはず)
1,2部隊(4~8名)で大軍相手に戦ってもマップクリアできるのは
ゲームシステムと戦力比調整の妙と言えるでしょうね。
ガチンコでぶつかるのではなく、
戦術で敵を弱体化させて戦うこれが、『水桜記』をプレイする楽しさの一つだと思います。
そんなこんなで辿り着いた結末は――
戦乱の世に戻ってしまったけれど、時道の言葉からは
乱世を勝ち抜き、必ず望む世を創ってみせるという気概が感じられました。
以下は、ネタバレ含む感想あれこれ。
『水桜記』の魅力のもう一つは、キャラクター達の生き様だと思います。
会話イベント自体は、それほど長くは無いけれど
台詞の一つ一つにキャラの個性や思想が篭められていると感じました。
加えて、効果的な台詞回しも上手いなと思います。例えば……
時継の「ちちうえ!」
(CV:大○洋で脳内再生されています)
他にもエンディング3のエピローグ中に
時流に抗ったことを後悔する時氏に対して時道が英傑と天運の在り様を説く台詞など
カッコイイ!(語彙力……)
痺れるほど恰好いい台詞や人間味豊かな掛け合いが、いっぱい詰まっている作品で
さらに行間を読む、というより、読みたい!という欲求が沸いてくる――
(プレイヤーの想像を掻き立ててくれる)点で本当に魅力的な群像劇だと感じます。
戦場で合い見えてしまった兄弟。
こんなシーン自体は、掃いて捨てるほど見たことがある。
だがしかし!
この瞬間、万感の思いがプレイヤーの胸をよぎる。
プレイを通して二人(+父上)の生き様が、しっかりと刻み込まれてきたからこそ
胸を打つドラマが生まれてくる。
ストーリーテラーとしての作者さんの力量に脱帽!
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