IMPERIALIZER(制作者:渡鳥之 様)
2周目(ハードモード。ver.0.86)を完走したので所感をば少し書き記しておきます。
・圧巻の物語
主人公は帝国の姫君で、大陸の統一を目指す戦争の渦中に巻き込まれていく――
というのが物語当初の状況でした。
しかし、早い段階(4章あたり)で魔物が戦争に介入してくるようになり
単なる国盗りのお話だけではなくなっていきます。
章をクリアすると各戦線での戦果が差しはさまれ、
主人公たちの戦いとは別に大陸各地に戦火が広まっていることが示されていました。
大陸を巻き込んだ戦争なんだと意識づけられて、印象的な演出でした。
章間のクエストモードでは、拠点を歩き回って仲間たちとの交流を図ります。
イベントが発生する地点にジャンプできる機能が付いているので、とても助かりました。
流石に全員均等に(質・量的に)イベントが割り振られているわけではありませんが、
キャラの生い立ちであったり、ちょっとした日常の一コマだったりと
仲間たちに対する愛着が湧いてくるようなイベントが多く楽しかったです。
あとクイズ形式や会話の選択で結果(王道値の増減や能力の上昇など)が変わるものあり
書籍などをきちんと読み込んだりしていると正解し易くなっていた点も面白かったです。
また訓練を行うことで出撃されられなかったユニットを育成できる点も助かりました。
(最終章までに全員のレベルだけでも引きあげておくと吉)
・システムへの理解が深まるにつれて戦術の幅が広がる奥深いゲーム一周目は、戦況を見る余裕もなく只管に殴りつけて強引に突破するだけでしたが
戦技や状態異常に対する理解が(主に敵から喰らうことで)深まり、
その重要性に気が付くと一気に攻略が捗るようになりました。
また行動順に気を配ることも大切で、状況に応じて「継続待機」することで
味方同士の連携(スキルではなく行動順を調整する)が大事だとも感じました。
一手の違いが以降の流れを大きく変えていくため、
手強いけれど非常に楽しいゲームだと思います。
情報が多いので一時に理解しようとしても難しかったのですが
ホイールクリックによる項目ごとのヘルプ機能が充実しているため
その都度、確認していくうちに覚えていけるようになると感じました。
・まとめの感想
X(旧Twitter)などでの前評判で期待が高まっていた作品でしたが期待を大きく上回る面白さでした。8月の一カ月間、IMPERIALIZERにどっぷり漬かりこんでいました。
これだけの大作を完成させたことに驚嘆せずにいられません。(プログラム・シナリオ・音楽とほぼお一人で担当されている点も凄い!)二周を終えただけですが、まだまだ遊びつくしていない部分も多くやり込めばやり込んだ分だけ、新しい発見があるに違いないと確信できる素晴らしいゲームだと感じています。(以下は、各キャラの感想など。
※ネタバレ含む)
つづきはこちら